日記かもしれん

2020/09/28

続•大学4年生の日記


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長女よがんばれ。早く家を出るしかないぞ。家族から離れないと君の人生は動き出さないぞ!!

年のせいなのでしょうか、わたしが大人になったからでしょうか。お母さんの性格がどんどん面倒臭くなっていってる。昔のことをしつこく掘り返したり、味方をつくるのに必死になったり。年をとっている分、見習うことも多いけれど、でもやっぱりわたしの考えが新しくなればなるほど離れている、と実感する。当たり前だけど、この人とは違う生き方をするんだなあ、一生わかり合うことはないなと思う。おやすみなさい、健康になりますように。

 


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キツネをみた。飛行船をみた。

キツネはもしかしたら猫だったかもしれないし、たぬきだったかもしれない。たぬきのほうがいいな。キツネはもっと痩せているかもな。お尻はみんな同じだな。

飛行船をみたのははじめてではなくて、でもあんな風にずっと追いかけていったのははじめてで、途中で、落ちるのかとか、小さくなっているのかとか、思った。空に浮かんでいるのだけど、海の中にいるような動きだった。余計好きになった。あと、地球は水だ、と思った。わたしも水だし、空も水だし、大川内もみずだ、と思った。

もう一つ思ったことがあって、ペットショップの犬と目が合って涙がでてきたのは、お相撲さんをみて涙がでてくる感じととても似ているなあということ。

 


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一度言葉に変換してみて、それを今度は声にしてみる。はっとする。声にすると全く違う。これはわたしの考えではないのかも、と思う。

わたしはもっと考えながら人と話をするべきだと思った。緊張してしまって、なんだか何を話したかったのかわからなくなったりする。ゆっくり思いださないといけない。急かさないで。

面接だって、そう。質問されたら黙ってないで、何か答えなきゃいけないって。おかしいと思う。少しだけ考える時間をくれたら、びっくりするような答えが出てくるかもしれないじゃん。常に何かを考えていることが大切だなとも思うけど。でも世の中は急ぎすぎだよね、本当に。

 


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マスカラをしている。まつ毛が長くなって、ギザギザになってるから、髪の毛が引っかかって嫌だ。早く髪の毛を結びたい。高いポニーテールや二つ結び、三つ編みと、あとお団子。可愛くなりたい。可愛くなって、心配させたい。

わたしがいないとだめだーってなればいい。わたしははやく大川内に触りたい。

 


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やっぱり就職活動しなくちゃいけないのかな。大川内と結婚するのかな。わたしはいつまでも誰かに甘えて暮らしていきたい。ばかなんだ。説明会に行ってみたり、少しだけ就職活動みたいなことをしたんだけど、今まで以上に、就職に興味がなくなった。就職活動することによって新たな自分に出会えるって。そりゃあみんな何も考えずに生きてるんだから自分のこと知らないだろうな。わたしは普段から流行にも友達にも興味がないので自分のことばっかり考えてる。嫌っていうほどわかってるので、これ以上自分のことを知りたくない。どうせ何かに置き換えてしか表現できないんならそんなことはしない方がましだと思う。誰かになるだけだ。

恋人には会いたいけど、お母さんに怒られるのも、ゴミ屋敷に行くのも嫌なので、やっぱり行かないようにしようかな。もっとわたしのことを考えてほしい。沢山人がいるところでも手を繋ぎたいし、友達にもわたしのことを話してほしい。高い靴は買ってもらわなくったっていいから、周りを気にしないでやっていってほしい。少し、昔の自分を思い出して嫌になることがある。わたしも可愛くなれるように努力するから、君も、なんてこと、思っていても言えない。わたしの思うようにはならない。

 

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大学4年生のわし、オザケンと恋人のことしか考えてない。もっと頑張ってほしかった。もうすぐ30歳の女より